しけ絹貼り 建具 出来上がりました

個人宅 建具 できあがりました。 設計;木原千利設計工房 製作;くらしのギャラリー山田

個人宅の玄関ホール北面で、柔らかい光が入ってくる障子の前に、丸くくりぬいた建具を納品しました。ただ刳りぬくだけの建具に見えますが、なかなかの難題でした。一番は建具の命であるところの反ったり変形しないこと。できるだけ軽くすること。障子の桟と刳りぬきの位置をぴったりと合わせること。表具をきれいに納めること。
表具はしけ絹、または絹しけと呼ばれている絹織物を貼っており、刳りぬきの周りは木製の縁をいれています。
刳りぬきの形は、原寸図面を書き直すこと数回。2mm、3mmの調整を繰り返し、自然なアールの繋がりにできました。
目に見えない手間がかかり、難しい仕事でしたが、職人さんに頑張っていただき、きれいに出来上がりました。